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きゅログ

元Apple信者が今のAppleをディスってみた

 iPhoneiPadiMacと、すべてApple製品に揃え、iCloudで連絡先、カレンダーまで、すべてを同期させ、Windowsを使う際も、iCloud.com を活用する程のApple信者だった俺だが、ジョブズが亡くなった後にだんだんなんか嫌な予感がして、マップ騒動があった頃に不信感を抱き始め、iOS7の大幅変更を体験し、今に至るわけだが、ついに最近、「だめだろこれじゃ!!」ってなったので書きます。

 

①マップがクソ!

まずはこれでしょう。相当話題になったので、ここで改めて理由を語ることもないと思う。iOS6アップデート時に事件は起きた。

 

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改悪としか言いようがない変更。苦情の嵐。ついにAppleも謝罪した。あの自信満々だったAppleが謝罪した。公式HPで「地図マピオン」、「地図 Yahoo!ロコ」のダウンロードを促す始末。しばらくして、Googleマップ for iOSがリリースされて一安心したが、他のアプリから位置情報を開くときに、純正クソマップで開いてしまう仕様。デフォルトブラウザの設定ができない(必要なかった。かつては。)のだから、もちろんデフォルトのマップなど設定できない。

これがApple神話が崩れだした瞬間である。

今はだいぶ改善されてきたみたいだけど...

 

②カレンダーがクソ!

次にiPhoneのカレンダーをディスる

iOS6までのカレンダー。

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月表示では、予定のある日に●が表示される。●のある日をタップすると、下にその日の予定が表示されていた。

iPhone4Sまでの画面の大きさだと、予定が一つしか表示されないのが不便だった。下に隠れてるのに気づかないこともあった。

 

次に、iPhone5以降の縦長の画面の場合

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iPhone5が発表された当時、画面の大きさが変更されることに賛否両論があったが、使ってみて、その良さを実感。縦長になることでその日の予定が3つも表示できるようになった!これはいい!これでいい!やっぱりAppleの判断正しいわ〜!と、当時の俺は思っていた。

これがiPhoneのカレンダーの全盛期であるとは知らずに...

 

そして2013年9月、悲劇が訪れた。

マップ騒動後も、懲りずにAppleを信用しきっていた俺は、リリースと共にiOS7にアップデートした。

 

iOS7のカレンダーは、ガラッと変わったフラットデザインに驚くも、所見では「明るくて気持ちいいわ〜。やっぱりAppleさんさすがだわ〜」と思っていた。

が、しかし...

 

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       ↓↓↓

 

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なにこれ。画面切り替わんなよ!

そう。日にちをタップすると画面いっぱいにその日のスケジュールが表示されるようになったのだ。カレンダーを使う時というのは、その週、その月の、他の日の予定も確認したいものだ。それが、日にちをタップ→戻るタップ→日にちをタップ→戻るをタップって、なんども操作が必要になる。しかも、画面を切り替える度にかっこいい( )アニメーションで時間がかかる。

さすがの俺も、これはクソアプリとしか言いようがなかった。

 

我慢して使おうと思ったが、すぐに我慢の限界が来た。

純正アプリはフォルダの中に入れ、「+カレンダー」という有料アプリを使うことにした。

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iOS7風のデザインの「+カレンダー」の画面。

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月の予定が1画面で見渡せる。...これでいいじゃん。文字のスペースあるじゃん。

 

サードパーティ製の方が明らかに使いやすいという事実...   マップに加えてカレンダーまで...。基本的なツールはApple純正がいいと信じていた信仰心が、この時に完全に崩れていった。

 

③リマインダーがクソ!

こうなってくるといろいろ気になってくる。

リマインダーは、 アプリ自体はけっこう使いやすい。しかし、クソなところが、リマインダーで登録した通知日が「カレンダー」に反映されないところ。GoogleのToDoリストでは、期日を登録すると、当たり前のようにカレンダーにもそのタスクが表示される。

 

④フラットデザインがクソ!

思えば、流行し始めた頃のiPhoneは、「説明書が入ってない」という衝撃的なパッケージングが話題だった。説明書がなくても使える事を可能にしていた要因の一つが、"スキューモーフィズムデザイン"だ。現実のモノとそっくりなグラフィックにすることで、直感的な操作を可能にしていた。

 

 

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ボタンがボタンだと分かる。

 

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あ、スライドすればいいんだな!ってわかる。

 

iPhoneの、他には追随を許さない、好感度のタッチパネルや、紙にプリントアウトしたように見える高画質のディスプレイなどのハード面の良さにめちゃくちゃマッチしたデザインで、まるで、実物の道具を使っているようだった。

 

しかし、iOS7へのアップデートによってスキューモーフィズムデザインは完全に廃止。"人々がタッチスクリーンにすでに慣れて、十分使いこなしているため、物理的なボタンを模倣するようなことはもう必要ない"という理由でフラットデザインが採用された。

 

確かにフラットデザイン、カッコイイし、前のスキューモーフィズムデザインを、こうやって改めて見ると古くさい感じはする。でも。でも....

 

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フラットデザインになったことで、ボタンのグラフィックは、ただの文字になった。一見、反応するかどうかわからず、試しにタップしてみたり、しばらくボタンと気づかないことも、そういえばあった。

初めはフラットデザイン擁護派だった俺も、なんかよく考えてみるとクソインターフェイスなんじゃねーかと思ってきたのである。

 

iCloudがクソ!

次はiCloudだ。連絡先、カレンダー、リマインダー、メモと、クラウドですべてのデバイスに同期できるというもの。これが発表された時はすげー!と歓喜したし、Googleから、全部iCloudに移行させた。シンプルな設定だけで (Apple製品同士であれば) 完璧に同期されるところは便利だと感じる。

しかし仕事ではWindowsを使っているため、この場合は iCloud.com を使っている。これがクソ重い。

フォトストリームは、写真のバックアップには使えるけど、iPhoneで撮った写真をMacで編集しようと思っても、iPhotoを開かないといけないから、これがまた重いし、時間がかかる。しかもiPhotoの画像をいったん、デスクトップとかファインダーにコピーしなければいけないから、もう何をやってんのか分からなくなる。

もうDropboxとか、GoogleDriveを使って同期させた方が圧倒的に早い。「フォトストリームの共有」も、一方通行で複数の画像を送れるというだけの使えない機能だし、理想を言えば、クラウドとか言うなら、せめてAppleユーザー同士だけでいいから、画像以外にもどんなファイルでも共有できるフォルダを作れるようにしてほしい。他のはできるんだから。

 

 

まとめ

Appleが今までやってきたことは本当にすごいと思う。スマートフォンという形を浸透させて、webの進化を加速させた。ハードもOSもアプリも一体となった高品質な製品で、世界中にユーザーを増やして、機械が苦手なユーザーでも簡単に使えて、みんなの生活が便利になる。違法ダウンロードが問題になった音楽業界に、iTunesという課金システムを作り上げたのなんかも素晴らしいと思う。

こんな「エコシステム(生態系)」を作れる(作ろうとした)のはAppleだけだし、そのコンセプトが好きだった。

しかし、今のAppleのサービスには、ここに書いた以外にも、まだまだ書ききれないくらいの不満がある。本来、webはオープンであることで、世界規模の役割分担がなされることに可能性がある。実際、無数のアプリ製作者がAppleのセンスを超えるアプリを次々にリリースし続ける今、「俺に全部任せろ」スタイルが通用しなくなってきている。

こう、ボロが出始めると、Appleのやっていることは、ただの「囲い込み」にか感じれなくなってしまう。SONYの失敗を彷彿させる気がしてるのは俺だけじゃないと思う。